対談動画に「図解」を入れてみた|話に合わせて図が出てくる形にするまで
私は在宅で、講座の先生と受講生さんの対談動画の編集をお手伝いしています。
1本目を見ていただいたあと、先生から参考の動画が届きました。写真や図がたくさん入っていて、話を聞かなくても中身が分かる動画でした。「こんなふうにできますか」ということだったので、次の直しで図解を入れてみました。
図解つきの動画を作るのは、私は初めてでした。この記事では、1本目で形を決めて、2本目で同じ形を使い回すまでにやったことを書きます。
まず、図解を入れる場所を決める
最初にやったのは、図を作ることではなく、どこに入れるかを表にすることでした。
文字起こしを見ながら、「何分何秒から何秒まで」「何の話をしているか」「図にするなら何を並べるか」を1行ずつ書き出します。7分ほどの対談で、図解の候補が8か所、写真が4か所になりました。
表にしてみると、図が効く場所と効かない場所がはっきりしました。
- 効く:順番がある話(「こうして、こうなって、こうなった」)、数が並ぶ話(「理由は3つ」)、前と後の比べ
- 効かない:気持ちの話、あいさつ、短い相づち
特に、「お客さまがこう広がっていく」という流れの話は、言葉だけだと追いにくいところでした。ここに図を入れると、いちばん分かりやすくなると感じました。
図は、話に合わせて1つずつ出す

図は、全部を一度に出さずに、話に合わせて1つずつ出していく形にしました。
「1つ目は〜」と話したら1つ目が出て、「2つ目は〜」で2つ目が足される。見ている人は、いま何の話をしているかを図で追えます。
出すタイミングは、テロップが切り替わるところにそろえました。テロップはすでに話に合わせて入れてあるので、それを目印にすると、図だけ早い・遅いが起きにくくなります。
画面の形は、背景を白にして、お二人の映像を小さく横に並べ、空いたところに図を置く形です。話している人の顔が見えたまま、図も読めるようにしました。
図を作るところは、AIに手伝ってもらった
図そのものは、AI(Claude)に手伝ってもらって作りました。
やり方はこうです。
- 入れ場所の表を渡して、1場面ずつ図の中身を決める
- AIに、図を1枚のWebページのような形で作ってもらう
- 「1つ目だけ出ている状態」「2つ目まで出ている状態」と、段階ごとに画像にする
- その画像を、話のタイミングに合わせて動画に重ねる
段階ごとの画像にしておくと、「ここだけ言葉を変えたい」ときも、その図だけ作り直せば済みます。1本目で作り方を決めておいたので、2本目は同じ手順をなぞるだけで進められました。
どこに図を入れるか、図に何を書くかは私が決めました。AIに任せたのは、図の見た目を整えるところと、画像にして動画に重ねる作業です。何を伝えるかを決めるところは、人がやったほうが外れにくいかなと思います。
直しで言われたこと
見ていただくと、直しがいくつも出ました。
- 見出しと図が重なる。長い見出しの場面で、図が上にかぶっていました。見出しの下から置くようにして、入らないときは図を少し小さくしました
- 図の中のタイトルはいらない。画面の左上にはもう見出しが出ているので、図の中にも同じ言葉があると二重でした。図の中のタイトルは消しました
- 説明が丁寧すぎる。いちばん言われてハッとしたのがこれです。私は分かりやすくしようとして、図の横に説明の文を足していました。でも、話している内容と同じことが書いてあると、見る人は読むのと聞くのを同時にすることになります。図は、言葉を足すより減らすほうがいいと分かりました
つまずいたのは、場面の切り替わりのところです。質問のカードが出る場面と図解の場面の間に、一瞬だけ別の画面がはさまることがありました。動画を1コマずつ送って確かめて、切れ目をそろえ直しました。
写真を入れるときに決めたこと
図解といっしょに、いただいた写真も入れました。ここで決めたのは2つです。
- 1枚は3秒以上。話の途中で切り替わると、見る前に消えてしまいます。文の終わりまで出すようにしました
- 小さい写真は粗く見える。いただいた写真が小さめで、画面いっぱいに広げると少しぼやけました。お渡しするときに「元の大きいお写真があれば差し替えます」と一言添えました
まとめ
- 先に、図を入れる場所を表にする。順番がある話・数が並ぶ話・前と後の比べに入れると効く
- 図は一度に出さず、話に合わせて1つずつ出す。目印はテロップの切り替わり
- 何を書くかは自分で決めて、見た目と重ねる作業はAIに手伝ってもらう
- 図の中の言葉は、足すより減らす
- 1本目で形を決めておくと、2本目からは同じ手順で作れる
図解は、作る前は「デザインが得意な人の仕事」だと思っていました。やってみると、いちばん大事なのは、話のどこを図にするかを選ぶところでした。そこは、話をよく聞いていればできることなのかなと思います。