目次
  1. 「なんとなくいい」を、そのまま真似しない
  2. 分析のやり方
  3. 字の見た目は、4つに分けられた
  4. 出し方は、ほぼ3つにまとまった
  5. 自分の道具に入れてみた
  6. つまずいたところ
  7. まとめ

動画の編集をしていると、「このテロップ、かわいいな」「この出し方、目を引くな」と思うことがよくあります。でも、どこがどう違うのかを言葉にしようとすると、うまく言えません。

先日、参考にしたいテロップのスクリーンショット7枚と、動画5本を集めて、AI(Claude)といっしょに分析してみました。この記事では、そのやり方と、分かったことを書きます。

「なんとなくいい」を、そのまま真似しない

最初に決めたのは、文章や言い回しは使わず、「作りと出し方」だけを見るということでした。

参考にしたのは、インスタの運用の発信をしている方や、YouTubeのテロップ解説の動画です。そのまま同じものを作ると、真似になってしまいます。そこで、「何が人の目を引いているのか」という仕組みの部分だけを取り出すことにしました。

分析のやり方

夕方の作業机で、動画を一時停止したノートPCの横に、コマの画像を並べて、ノートにメモをとっているちほのイラスト

やったことは、順番に書くとこうです。

  1. 動画から、テロップが出る前後の数秒を、細かく何十枚もコマに切り出す
  2. コマを並べて、文字が出ていく途中の形を見る
  3. 見えたものを「字の見た目」と「出し方」に分けて、表にまとめる

動画を普通に再生して見るだけだと、出し方は一瞬で終わってしまって、目で追えません。コマにして並べると、はじめて「ここで横にぶれて、ここで止まっている」と分かります。

字の見た目は、4つに分けられた

見た目のほうは、次の4つを見れば説明がつきました。

  • 書体:太い明朝、極太のゴシック、ポップ体など
  • 色:白一色か、2色のグラデーションか
  • フチ:細い黒フチだけか、フチが二重(内側が白で外側が茶色など)か
  • 影・光:やわらかい影か、文字のまわりにぼんやり光るか

「白い太字で、黒の細いフチ」のように、4つのどれかを言葉にできると、自分でも作れる気がしてきました。

出し方は、ほぼ3つにまとまった

驚いたのは、出し方のほうです。参考にした5本の動画は、ぜんぶ違う印象だったのに、分解するとほぼ3つに集まりました。

  1. 横ぶれで滑り込む:左右に少しぶれながら入ってきて、止まる
  2. 大→小で飛び込む:大きい文字がぎゅっと縮んで、ぼけがとれながら落ち着く
  3. 光のぼけから浮かぶ:ぼんやり光った中から、文字がはっきり出てくる

見た目は何十通りもあるのに、出し方は数えるほどでした。ここが、いちばんの気づきでした。

さらに、文字が出たあとにも違いがありました。光るタイプのテロップは、約1.4秒ごとに光が濃く→うすくと脈打っていました。止まっているように見えて、実は少しずつ動いています。この動きがあると、画面が静かになりすぎないのだと思います。

自分の道具に入れてみた

分析した結果は、私が使っている動画編集の道具に、テロップの「種類」として登録しました。見た目4つと出し方を組み合わせた形で、27種類になりました。

登録しておくと、次からは「この場面は、飛び込みの黄色で」と選ぶだけで済みます。そして、参考にした元の動画と並べて、同じ出し方になっているかを見比べました。

つまずいたところ

全部が再現できたわけではありません。

ホラー風の書体は、私の手元にある書体の中に近いものがありませんでした。いまは明朝で代用していて、近い書体が見つかったら入れ替える予定です。

また、「なんとなく目を引く」という感覚は、数字にしきれませんでした。コマで分けても、速さや間の取り方は、最後は見て調整するしかなかったです。

まとめ

  • 参考のテロップは、文章ではなく「作りと出し方」だけを取り出す
  • 動画をコマに切って並べると、再生では見えない動きが分かる
  • 字の見た目は、書体・色・フチ・影や光の4つで説明できる
  • 出し方は、横ぶれ・飛び込み・ぼけから浮かぶの3つにほぼ集まった
  • 分析した結果は、道具に「種類」として登録して、次から選ぶだけにする

「なんとなくいい」を言葉にできると、真似ではなく、自分の使える材料になるかなと思います。